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闇もまた本物の癒し・愛そのもの

辻麻里子さんの「6と7の架け橋」という作品で、私たちの意識は1〜13の段階があり、その段階では1〜6の惑星意識というものと7〜13の恒星意識というものに大きく分けられ、意識の性質そのものが「6」までの世界と「7」からの世界では大きく変わることを教えられた。

1〜6の世界は「比較」を用いて意識をシフトさせようとする世界で、これを繰り返し行なっていたのがこれまでの輪廻転生で、「7」からの世界では古いデータで再現されるカルマ的なドラマの世界からは抜け、新しいポジティブな刺激によって意識を拡大していく世界となる。そして、この7以降の恒星意識に人間の意識が移っていくことがいわゆる「アセンション」というものであると私は今理解している。

本の中でこの「6」から「7」に直接いくことは非常に難しく、「7」にいくためには一旦「6」から「5」に下がりそこから「7」にいく道もあるとあった。

先日、この本を私に紹介してくれた方に「5」に下がるとはどういうことかと聞いてみると、その方は「5はすごく人間臭いところでそこをもう一度しっかり味わうこと」と言われていた。

それを聞いた時、ああ、なるほどと思った。

私がグリット交換プログラムで提供している「女性性の解放」のワークでは、感じることによってエネルギーを作り出す「女性性」というものを解放しパワーアップさせるのだが、それは別の言い方をすれば、「感じる=認める=受け入れる」という幅をこれまで以上に大きくするということで、そこには自分が深く封じ込めた感情や自分が絶対に認めることができないが故に自分から分離させ隠し続けた「えげつない悪魔のような人格」もそのままの形で受け入れなければならないという、結構厳しい工程がある。

ワークに入る前段階で、相当なものをもうすでに出し切っているタイプの人は比較的あっさりここは通過したりもするのだが、大抵はここでとんでもなく嫌な自分と向き合うことになり、差こそあれ皆それぞれ完全に一人でそれと向き合う時間が現れる。

けれど自分の醜さを受け入れることができた人々は、その後「0」という本当に何もなくなってしまう地点に入ることになり、ここからそれまで自分を苦しめ追い詰めてきた「恐怖」というものから解放され「比較」というドラマが作り出す世界を卒業し成熟していくのを、私は自分も含め何人か見ていて、この女性性の解放というのが、何か絶対的な意識の境目を作り出すなと感じていた。

「7」に抜けるために通る「5」の世界とは、まさにこれのことだと思った。

今日はある衝撃的な本を紹介したいと思う。

「怪物は囁く」シヴォーン・ダウト原案パトリック・ネス著

私はいつも女性性の解放のワークで「感情を感じきっていくこと」の重要性や「自分とは認められない負の人格をそのまま受け入れて飲み込むこと」の意味をお伝えしているのだが、

自分自身の「悪」を見つめ認めることと、
言い方を変えれば、心に正直なることや自身の中に複数の矛盾した人格がいることを受け入れていくことが、人の心にとってどれだけ大切なのかを、この本は「児童文学」というカテゴリーで文章量を極限まで減らし、強烈かつガラスのような繊細さを合わせ持つダークな世界観を使って見事に心の内側に響かせる。

いつも言っているけど、
「闇」は決して怖くない。
「闇」はそれとちゃんと向き合った時、どこまでも深く優しい「愛」になる。

ぜひ、読んでみてください。
ライオンズゲートを迎えるにあたり、ぴったりの本です。

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